ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
一気に真っ赤になる優衣。




やべぇ、カワイイ…。





「な、なんだよ!」

「なんだよって…キス。」

「知ってる!」





やっぱ優衣には賑やかなほうが合ってる。




青山が正々堂々と優衣に向かわないなら、何が何でも優衣を守る。




そして…青山会を潰す。





今回ばかりは、黙って見守ることは出来ねぇよ。





「さぁ、優衣。勉強だ。着替えてこい。」

「き、傷いてぇな〜…。」

「バカか。関係ねぇよ。」

「ちっ…。」





渋々自分の部屋に向かった。




そして、ハル。





「ハル。近くにいるだろ?」

「はい。」





内容を盗み聞きしてるわけじゃなく、いつもどこかにいて呼ぶとすぐ現れる。




不思議な奴だ…。





「落ち込んでるか?」

「反省してます。俺の力不足なんで…。」

「ちげぇよ。校内入るとは思わなかった。俺が青山を侮ってたんだ。」





俺のミスだ。




完全に。





「どうにかしなきゃな…。」

「俺がもっとはやく迎えに行きます。若は青山会を潰すことに集中してください。」





なんか…前より頼もしくなった?




コイツも成長してる。




任せてみよう。





「わかった。ハルに頼んだ。」

「はい。」





さて…どうやって仕掛けるかな…。




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