ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎優衣



「じゃ、行ってきます!」

「頑張れよ。」

「おう。」






今日はついに期末テストの日。




あれから、ハルや駿のおかげでヤクザとかと戦うことはなかった。





まぁ、ヤンキーなら毎日掃除したけど…。




あれなら楽勝だ。





そして、ハルの厳しすぎる勉強と駿のアメとムチな勉強でなんとかここまできた。






「優衣!」

「汐莉。…今日なんでこんな人いねぇの!?」

「テストはいつもこんなもんよ。」

「あれ、あたし学校サボったことねぇよな!?」

「うん、でもずっと寝てるから。それかケンカ。」






あたし普通目指してたんだけど…。




いや、自分で言ったら終わりだ…!!





それから3日。




テスト終了!!





「駿!終わった!」

「お疲れ。あとは結果だなー。」

「だな!」






駿は、あたしがヤクザにやられたことをやっぱり気にしてやがる。




でもそれを駿に言ったら当たり前だろバカって言われる。






「駿、あたしコンビニ行ってくる。」

「今からか?」

「うん。アイス食いたい。」

「俺も行く。」

「歩きだからな?」

「わかってる。」






急遽駿とプチ外出。




外に出ると、蒸し暑かった。






「優衣。暑いけど、ん。」





そう言って差し出された手。




…まだ恥ずかしいし…!




あんま出かけたりとかしねぇから…いまだに慣れてねぇんだよ…。





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