ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ってのは、口が裂けても言わねぇ!!





「まぁ、山寺組と言えば、一般人に優しくて、基本いい組で有名だからね。大丈夫なんじゃない?」

「そうかぁ?」

「若頭か宇佐さんか…。とにかく、絶対誰かと恋するよ。おもしろ〜。」

「どこがだよ!!」






面白いことなんかなんもねぇ!!





「はぁ…。じっとしてれば美少女なのに。」

「だっから、あたしはじっとして普通になりたいんだっつーの!!」

「それでもケンカ売られて勝っちゃうアンタは生粋の不良ガールなんだろうね。」

「かわいそうな目で見んな!!」





他人事だからって…。





とにかく、週末かぁ…。





親も山寺の味方だからあたしは逃げらんねぇ…。





まさか計算済っ……!?





…くだらない。




やめよう。





「とりあえず、教室戻るか。」

「…ムリみたい。」

「ちっ…。」






また囲まれた。





めんどくせぇなぁ!!





「…汐莉。」

「もう下がってるって。」

「うん。ねぇ、殺ってもいい?」

「ほどほどにね。」






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