ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
迷ったけど…駿の声が優しすぎて…。




あたしには受け流せなかった。





「…入って。」

「ありがと。」





鍵はちゃんとかけ直した。




駿がソファーに座る。




あたしは…顔があげられねぇ。





「優衣。俺をみろ。」

「やだ。」

「いいから。見ねぇと押し倒すぞ!!」





力強い声に負けて、顔をあげた。




駿はまっすぐあたしを見てる。






「思ってること、言いたいこと、心配なこと、全部言え。いいか?全部だ。」





いきなりそう言われると固まってしまう。




そんな考え、頭のなかグルグルしてたのに飛んでしまった。





「…じゃあ、質問形式な?」

「うん…。」

「なんで俺を見れなかった?」





全部…ほんとに全部吐いていいのか?





「……。あたし…人殺しだし…単語が分かんなくなってくる。」

「は?」

「怖かったから…。駿に幻滅されんのが…。」





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