ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
コイツ…亜依の気持ちなんだと思ってんだよ!




殴りかかろうとしたけど、あたしも考えた。




今殴っても、汐莉を救えなくなるかもしれないだけだ。




汐莉を救出するのが一番…。





だよな、駿…。






「汐莉、出せよ。条件は守った。」

「はいはい…。出してあげて。」





青山が近くの奴にそう言うと、そいつは奥から汐莉を連れてきた。




汐莉はロープで手首を縛られてる。







「汐莉!!」

「優衣!ホントに1人で来たの!?あたしは大丈夫だから、すぐ戻って若頭呼んできなさい!!」

「汐莉連れて戻んないと抜け出したこと怒られるだろーが!!」

「優衣だってわかってるでしょ!?」





…わかってる。




奥に青山会の奴がうじゃうじゃ居るんだろ?





「わかってるけど…汐莉を一旦でも見捨てれねぇよ…。」

「優衣…。なら若頭に連絡入れて。」

「待ってよ〜。あたしがそれ許すと思いますか?」

「器の小さい女だな!お前彼氏いねぇだろ!」

「かなり余計なお世話。」





おっと、つい…。




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