ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎駿



探し出すのに時間かかってしまった…。




でもようやくそれっぽい廃倉庫を見つけた。





すぐ中には入らないで外から静かに中を見た。






ちょうど、青山が等価交換を提案してるところ。





ってか…優衣がバカを発揮してやがる…!




こんな状況で汐莉を笑わすなんてさすがだな、優衣…。






「ふざけんな!てめぇに渡すものなんかないし、汐莉は自分で取り返す!」





…やっぱり…さすがだな。





でも青山の表情が渋くなったから、やばくなる前に出るか。






「優衣の言うとおりだな。」

「え?」

「よぅ、優衣。無断で抜け出しやがって…帰ったらお仕置きだぞ。」

「意味わかんねぇ!!ってか何でここにいるんだよ!?」





かなり驚いてるな。




俺をなめんなよ、優衣。




俺はな、山寺組の若頭だ。






「手のかかるガキ共がケガしないようにお迎えに来たんだろーが。」

「ばーか…。」





なに照れてんだ。




かわいいな、おい!






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