ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「ちょっと若頭!なに優衣から目離してんのよ!」

「汐莉…お前誘拐されてんだからな?」

「わかってるし。」





汐莉は逞しすぎるな…。




汐莉なら自分で抜け出したかもしれないと一瞬思ってしまった…。






「で、優衣。どうやって汐莉取り戻す?」

「ケンカ!」

「だろうな。」





優衣はそれが一番だ。




…頭…使えないし…。





「ケンカねぇ…。わかってるとは思うけど、ここには青山会の下っ端どもが来てるからね〜。」





青山がそういうと、奥から人がぞろぞろ出てきた。





思ったより多いな…。




前に優衣が門倉に誘拐されたときより多い。





宇佐たちは今どういう動きしてんだ?






「あたしは暴力とか好きじゃないから〜。観戦係♪」

「安心しろ!すぐそこまでいってきましたぶっ飛ばしてやるから!」

「…うぜぇ。」






優衣も多少キレそう。





いや…スイッチはもう入ってるな。






「なぁ、駿。」

「なんだ?」

「こいつら全員…殺っちゃっていい?」

「好きにしろ。」





そう言った瞬間、飛び込んでいった優衣。




男ばっかのくせに次々殺られてく。






「優衣ー!手伝っていいのか?」

「汐莉を助けたい。だから、プライドなんて小さいもん要らないし、駿と一緒に戦いたい!手伝ってくれ!」

「了解。」






俺も参戦だ。




弱いな、弱すぎ。





俺と優衣が組んでんだ。




そんなんじゃ、俺達は止めらんねぇぞ?





俺と優衣はすぐに人数の半分は倒した。






けど、さすがにだんだん限界。





半分の量が多すぎる。





< 207 / 374 >

この作品をシェア

pagetop