ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
退院とご対面
◎優衣



「なぁ、もう治ってるよな?」

「…これは…本当に治ってますね…。」

「マジですか?」

「はい…。」





入院してから2ヶ月。




最近全然痛くない。




から、まだ検診じゃないのにすぐやらせた。





「退院出来るよな?」

「まぁ、これだけ治ったなら…。」

「っしゃぁ!駿、今日退院する。帰る。」

「お前…超人か…?」





あともう1ヶ月かかるような傷を治してやった。




あたしの治癒力なめんな。





「今日は無理です。明日です。それと、しばらくは通院忘れないでくださいね。」

「はーい。」





こんなとこ二度とくるか!




病室に戻って駿と荷物をまとめる。





「これ、じっとしてなかったらもっとかかってたぞ。俺のおかげだな。」

「…それもあるかもな…。」





ホントに1日中居て、宇佐が仕事持ってきても何しても、出なかった。




おかげで、あたしは意地でもはやく治そうと心に誓った…。





「でも2ヶ月も居たら愛着わいた…。」

「優衣…。愛着なんて言葉知ってたのか!?」

「知ってる!!」





駿はいっつもあたしをバカ扱いしやがる。




そんな感じで、病院生活の最終日を終えた。




< 226 / 374 >

この作品をシェア

pagetop