ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
不思議そうな顔をした優衣。




いや、逆に俺がはぁ?なんだけど…。





「お前なんで緊張してたわけ?」

「ん?恐いからと…駿の親だから。」

「俺の親だとなんで緊張するわけ?」

「…ん?何でだ?」





期待した俺がバカだった…。




自覚したのが無自覚だったとは…。





「おい、優衣。教えてやろうか?」

「何を?」

「お前はな、俺が彼氏で自分が彼女だって自覚したから緊張してたの。わかる?」

「えっ…。」





いっきに赤くなる優衣。




今の言葉のどこに赤面要素があったんだか…。




とりあえず、かわいいからいいや。




さっきまでの緊張が忘れたように解けてる優衣に近づく。





「なっ、なんだよ!」

「やっと優衣が自覚持ってくれたと思ったんだけど?」

「なんの?ってか近い…。」

「俺の女っていう。」





優衣はどんなにケンカ強くても何があっても純粋なまま。




俺の言葉で最高に真っ赤。





「自覚、持たせてやる。」

「なっ…」





優衣に軽くキスした。




俺はそんなに男隠せねぇよ。




でもなー…。




これ以上は進めないな。




まぁ、優衣の緊張は解けたみたいだし…。




明日が勝負だな。





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