ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎優衣



「じゃ、今日は解散だな!ってか今日仕事無かったのかよ。ヒマな奴らだな。」





いやいやいやいや…。




みんな無理して休んでるって。




おもしろいおっさんだな、頭は。




とにかく、解散になったから、それぞれが片づけなどを始めた。




あたしも手伝おうとしたら、駿に引き止められた。





「お前は今からご対面だ。」

「名前…。」

「大丈夫だって!」





名前がわかんないまま、駿に連れられて初めて見る部屋に来た。




ここが頭の部屋?





「おう、駿。」

「親父、母さんは?」

「まだ怒ってる…。」

「浮気じゃねぇんだろ?」

「当たり前だろ。」





それを聞いて駿は面倒くさそうに立ち上がって奥に行った。




数分後、駿の母さんと一緒に出てきた。





「駿に免じて許してあげる。」

「全く…毎回俺にやらせんな。」

「ありがとうございます…。」





…仲、良いんだな!




どうしようも出来ないあたしはただ座ってた。





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