ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「すっかりカップルらしくなったな。」

「そうか?」

「優衣もお前を頼るようになったよな。」

「…確かに。」

「前なら話聞いて〜なんて言わなかったろ。」





そうだな。




優衣は変わった。




だけど俺も優衣で変わった。




こんなに誰かを大事に思うことなかったから。






「それにあれだな。優衣は最近カワイイ。」

「おいコラ。てめぇ人の女をそんな目で見てんじゃねぇよ!」

「殺気たてんなよ…!客観的に見てって話だって!」





でも実際そうなんだよな…。




あれが素直になったら誰も歯止め効かなくね?





「駿ちゃんタイヘーン☆」

「うぜぇな…海に沈みたいか?」

「…め、飯そろそろかなー…。」





確かに心配なんだけどな。





飯を食べた後少ししたら優衣が来た。





「駿、今大丈夫?」

「あぁ。入れ。適当に座れ。」





俺と優衣は向かい合って座った。





「あのさ、駿って超能力信じる?」

「はぁ?唐突だな。」

「実はさ、今日四天王の1人に出くわしてさ。」

「お前は…復帰してすぐにトラブルか…。」






四天王も仲間がしでかしたんだから遠慮しろって。




まぁそんなこと言っても仕方ねぇけど。





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