ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
あんま悩むのとか好きじゃねぇけどさ。




実は、あたしだって迷惑じゃねぇかなって不安になったりする。




だから…。





「あたしは…居てもいい?」

「は?」

「…なんでもない。」





素直に聞けたら楽なのに。




あたしはこうゆう経験は駿が初めてだし…。




女っぽいのにも慣れてないから。





「なぁ、もしかして俺の邪魔になってるかもとか思ってるか?」

「え!?」

「はぁ…。」





よ、読まれた!?





「いいか?勝手に邪魔とか思うな。」

「だってあたし迷惑かけてばっかじゃん…。」

「俺は迷惑かけられた覚えない。」





ずるい。




駿はいっつもそうやっていいとこ取りだ!





「それに、俺は…。俺実は若干スランプだったんだよ。」

「いつ?」

「今日。」

「あっ、それで元気なかった…?」

「そう。やっぱ気づいてたか。今日俺を復活させたの誰だと思う?」

「知らねぇよ…。」





その人みたいになりたい…。





「お前だよ、優衣。」

「へぇ……って、は?あたし!?」

「お前。お前のおかげで復活した。なんか栄養源みたいな?抱きしめるだけで。」





…恥ずかしい…。




けど、嬉しい。




あたしも役に立ってた!!





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