ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
次の日。




俺は気分爽快。




優衣は寝不足。





とりあえず、今日も車で移動。




「やっと着いた…。」

「だな。」





ようやく別荘に着いた。




玄関に入ると、楠さんがいた。





「若頭。」

「楠さん、久しぶり。親父か母さんいる?」

「春子さんなら、ほら、足音が。」





バタバタいう足音が聞こえて、母さんが現れた。




「優衣ちゃーん!!いらっしゃい♪」

「春子さん!久しぶり!」





優衣に抱きついた母さん。




息子は無視かよ。




まぁ、いいんだけど。





「母さん、親父は?」

「書斎。行ってきたら?」

「入ったら怒るだろ。」





4人でリビングに移った。




しばらく普通に話をしていたら。





「春子、腹減った…。あ、優衣ちゃん!着いたんだね。」

「うん。」

「長かっただろ?お疲れ。」

「運転したの駿だけどな!」

「あ、そっか。」






親2人して息子は無視かよ!





「親父。」

「あぁ、渡すものね。」




そう言って親父はポケットを漁りだした。




待て。




ポケットって…。




相変わらずルーズだな、親父。





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