ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
絶対嫌がるよなー…。





一応女子高生だからな…。





前にオヤジとか言われたし…。





めんどくせぇ…。






優衣の部屋の前まで来て立ち止まる。





ノックしたらすぐドアを開けてくれた。







「なんだ、駿か。」

「ちゃんと鍵してたんだな。」

「まぁね。」





ニカッと笑った顔は素直にカワイイ。





…不覚にもドキッとした。





「で?どしたの?メシか?」

「あぁ、メシはもうすぐ。家は屋敷にいる者は絶対皆で飯食うのが約束だから。お前もな。」

「楽しそうだな!!」






じゃなくて!!





「いや、まぁ…飯の話は良いとしてだ。実はさ…」

「んだよ、ハッキリ言えよな。てめぇはモジ太郎か!?」

「モジ太郎って何だよ!?お前マジでケンカ売ってんな!!」





って、ケンカしてる場合でもなくて!!





夕食まで時間もないし、はやく話を済ませねぇと…。




けど女子高生相手に何て言えばいいんだよって話。





免疫ねぇから。





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