ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「はい。」

「USB?」

「あぁ。」





親父パソコン使えるのか…。




ってそこじゃねぇか。





「これには、俺しか知り得ない情報とかいろいろ入ってる。」

「はぁ?これ屋敷に持って帰っていいのかよ。」

「これの存在を気づき始めてる組もいる。だから、完全に気づかれる前にここから場所を移そうと思って。」





なるほど。




それでカモフラージュが必要だったわけね。





「駿が必要なとき使っていいから。」

「使わねぇよ。情報なんて自分たちで得るし、弱点なんて自分たちで探す。」

「ははっ…。じゃ、箱に入れてカギでもかけて保管しとけ。」

「わかった。」





俺は親父からUSBを受け取った。





「さて、男どもの話は終わったみたいだし。ご飯でも作りますか。駿たちも食べてくでしょ?」

「あぁ。」

「春子さん、あたしも手伝う!!」

「ほんと?やった♪」





出てきたメシはうまかった。




親父は優衣が料理出来ることに驚いてた。





「じゃ、そろそろ行くわ。」

「おう。気ぃ付けてな。」

「あぁ。」

「おじゃましました。」

「優衣ちゃん、またね!」

「春子さん、恵介さん、元気でな!」





それから車に乗り込んだ。





「また長旅…。」

「だな…。」





はやく屋敷帰りてぇ…。




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