ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
それだけ言って緑川は去った。




四天王は言いたいことだけ言っていなくなる奴ばっかだな。





今日はそれだけで終わった。






「ハル、ただいま。」

「おかえり。」

「あ、アイス食いたいからコンビニ寄って!」

「わかった。」





もう結構寒くなってきてんだけど、やっぱアイスは食いたくなる。




コンビニでアイスを選んでレジに向かおうとしたとき。





ドンッ―





「あっ、悪い!」




誰かとぶつかったあげく、転ばせてしまった…。



「大丈夫。」

「ん?同じ制服…。」

「あ、ホントだ。」

「悪かったな、マジで…。」

「気にしないで。じゃ。」





なんかうちの学校の生徒にしては普通の奴だったな…。




でも…なんだ、この違和感。





「…あっ、アイス溶ける!」





急いで買って車に戻った。




屋敷に着いたら、駿と玄関で会った。





「ただいま。」

「おかえり。またアイスか?」

「うん。」

「若いな…。」

「ははっ、おっさん!」





少し話してから部屋に戻って着替えてアイスを食べた。




そういえば、コンビニで会った奴見たことねぇな…。




あんま学校来ないのか?




まぁ、いっか。





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