ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
あぁ、こいつらカルテットの手下か…。





うちの学校には、いくつかのチームがある。





そのチームの多くは、学校のトップのチーム、カルテットに従ってる。





あたしみたいに無所属の人もいるけど。






「まったく…。あたしはね、トップなんか興味ない。つか、あんたらに付き合ってるほど暇でもねぇよ。」

「んだと!?」

「あんたらだってさぁ!!隙あらば、カルテット潰そう♪とか考えてるんでしょ?」

「…。」

「考え方が〜クズ♪」

「んだとぉ!?」





あ、怒らしちゃった。





めんどくせぇ…。






数分後。




多勢に無勢でかかってきたにも関わらず、全員で倒れてるチームクイーン。





「あたしに勝ちたいならもっと誇りのある戦い方しなよ。…じゃ♪行こう、汐莉。」

「はぁ…。」






これじゃ普通になんてなれないよ…。





そんなことを思ってたから、あたしのケンカを誰かが見てたことなんか、気がつかなかった。






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