ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

「俺だって優衣を手放すつもりなんか少しもないね。」





そう言って優衣を抱き寄せた。




今日は大人しいな…。





「今さら、手放せねぇよ。こんないい女なのに。」

「やめろー…！」





照れてるし。




でも本気で思ってるから。





「にしても、駿が遊び人…。」

「その話掘り下げるのか…。」

「なぁ、今は？」

「優衣一筋。」





自分から話ふっといて照れんなよ…。




優衣はすぐ照れる。




カワイイけど。





「なぁ、リョウ…これからなにしてくるかわかんねぇけど…。」

「わかってる。ヒドくなったら駿に言えばいいんだろ？」

「わかっても言わねぇクセに…。」

「うるせ…。」





わかってる、優衣のクセなんだ。




ため込むのは。





「なぁ、白峰、殺っちゃっていい？」

「…あぁ。その時が来たらな。」





リョウが行きすぎたことを優衣にしないようにしないとな…。