ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
その日はそのまま、特になにも起こらなかった。




白峰は現れなかったけど…。





「優衣。」

「なんだよ、ハル。」

「何もなかったか?」

「うん。」

「そう…か。」

「どうしたんだよ、いきなり。」

「いや、なんでも。」






そう言ってから、車を出したハル。




変なハル。





屋敷に着いて、入ろうとしたら…。




「優衣!コンビニとか今日はいいのか?」

「屋敷まで来てなに言ってんだよ。」

「だよな…。」





なんなんだよ。




とりあえず寒いから中に入りたい…。



「優衣、待っ…」





屋敷に入ると、いるはずのない人がいた。





「白峰…?」

「あら、おかえり。」

「なんでここに…。」

「駿と話をしに来たの。」





え…?




駿はなんて言ったんだ…?





「じゃあね。」





白峰が出て行くと、ハルが入ってきた。





「だから止めてたの?」

「まぁ…。」





< 304 / 374 >

この作品をシェア

pagetop