ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
大丈夫。




って思いたい。





今まで、出てけとかいらないとか言われ慣れてきてたけど…。




駿に言われたらって思ったら怖い。





「優衣…。」

「駿のとこ行ってくる!」





駿の部屋に入ると、いつも通りの駿。





「駿…。」

「優衣?おかえり。」

「ただいま…。あのさ、今…」

「リョウ?」

「あぁ…。」





なんか、いつも通りの駿すぎて怖い。





「白峰となに話し…」

「アイツ、やっと出てったー!まじしつこい…。お前と別れねぇと周りを不幸にするとかキモイこと言うし。」

「し、駿?さっきまでの冷静さは?」

「リョウの前で感情的になったら負けだろ。で、抑えてたからさ…。」





…なんだ。




ちょっと安心した。





「なんて答えたの?」

「はぁ?また不安になってんのか?言ったろ。お前を手放す気なんかない。」

「…うん。」

「周りっていっても、組の奴らなんか大丈夫だし…むしろ優衣と別れた方が怒りそうだ。汐莉には宇佐つければいいし。」





なに不安になってたんだ、あたしは。




もっと駿を信じよう。





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