ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「やっぱりお前がなんで汐莉を好きになったのか、かなり謎だ。」

「俺もよくわかんない。」





まぁ、宇佐も俺に負けず劣らずの遊び人だったからな。




落ち着いてくれならいいか。





「で、リョウちゃんどうするわけ?」

「どうするって…まだ本格的にはなんもしてねぇし…。」

「やっぱお前は甘いわ。」

「だよな…。」

「でもま、それをフォローするのが俺の役目だし?駿ちゃんのためだから〜。」





キモイ。




けど、いざってときは頼りになるから。






「そういえば優衣自身は大丈夫なわけ?」

「優衣が弱いのは内面だけど…まぁ、大丈夫だろ。ケンカに関してはヤクザ顔負け。」

「だな〜。でもリョウちゃんならなんかやりそうだけど。」

「…そのときはそのとき。」

「なにそれ〜。」





でも優衣だって前よりは強くなってるし。




とにかく、今はまだどうしようもないってことだ。






< 308 / 374 >

この作品をシェア

pagetop