ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
そんなもんか?って…。




普通だろ。






「で、どうするんだ?」

「…わかった。そうする。」

「了解。じゃ、飯出来たら呼びに来るから。ハルが。鍵、忘れんなよ。」

「わかってるし!」







意外とあっさりだったな。




もっと頑なに断るかと思った。





優衣って面白いけどよくわかんねぇ。






自分の部屋に入るとまだ宇佐がいた。






「まだ居たのか。」

「結果気になったからな。」

「いいってよ。一瞬嫌がったけど割りとあっさり。」

「女子高生が、か?」

「あぁ。」

「ふーん。」





宇佐も不思議そうな顔をした。





その時、襖を通して声がした。






「俺です。」

「ハルか。入っていいぞ。」





襖を開けてハルが顔を出した。






「失礼します。夕飯の準備が出来ました。」

「今行く。」

「宇佐さんも。」

「おう。」

「あ、ハル。優衣も呼んできてやって。あ、あと優衣は形だけ俺の彼女だから。」

「形だけ?」

「わかるだろ?」

「…はい。わかりました。失礼します。」






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