ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
次の日。




いつも通りハルに車で送ってもらってる。




あたし、すっかり慣れた。





「ぅっわ…!」

「えっ!?」





ハルがいきなり急ブレーキを踏んだみたいで、頭打った…。




ビビった…!!





「ハルー!!」

「…。」

「痛かった!!」

「…。」

「ハル?」





身を乗り出して、ハルの顔を見たら…固まってた。




しかも珍しく怖かったって顔…。




前をみたら、女の人が1人。





誰…?




「ハル?ハル!ひいてねぇよ?気絶してんのか?」





どうしよう…。




もう一度女の人を見たら、こっちに近づいてくる。





「ハル!」





動かないし…。




女が、運転席のドアを開けた。





「あの…ケガしてねぇなら今は帰ってくんねぇ?…じゃなくて、帰ってもらえますか?」

「うるさい。」





はぁ?




なにコイツ。




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