ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「優衣、まずは何があったか聞かせろ。」

「うん…。」





優衣が丁寧にあったことを話してくれた。




なるほどね…。





「なぁ、駿!!あの女誰だよ!?教えろ!!」

「…わかった、話す。きっとハルもお前になら話してもいいと思うから。」

「…うん。」

「多分、その女はハルの元カノだ。」

「元…カノ…?」





驚いてる様子の優衣。




まぁ、普通は元カノ見ただけであんな風にならないから。





「…騙されてたんだ。ハルは本気で好きだったから親に紹介した。だけどその女はハルの親父にも手を出した。」

「裏切られた…ってこと?」

「その女からしたら、遊びだからな。そいつはハルの家から金を吸い取ってバレた瞬間消えた。」





宇佐は目をそらしてる。




優衣は…真剣に真っ直ぐ俺を見てる。






「借金とか家庭崩壊とかで苦しんだ結果、父親と母親の自殺をハルは目の前で見ることになってしまった。」

「なんだよ、それ…。」

「俺がこの屋敷に迎えてからも、結構無表情だったんだ。」

「あ、最初の方そうだった…。」

「お前が来てからだよ、変わったのは。」





なのに…。




ぜってぇ許さねぇ…!!





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