ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
さすがハル。




俺達の考えを見越したらしい。






「マジあいつこの組にいて良かった…。」

「敵にまわしたら怖いよな。ハルは…。で、なんでハルに言ったんだよ?」

「ハルは絶対口外しねぇし、優衣も好きな奴が出来たら俺よりハルのが言いやすいだろ。」

「優しい若だよ…。」






やっぱ甘いか?




よく言われる。




親父にも散々言われた。





まぁ、中学生に「不正してる店に行ってやってみろ。」ってのが無茶だと思うけどな。






俺と宇佐は大広間に入った。





「あ、若!宇佐さん!お疲れ様っす!」

「今日でしたよね?意見係来るの。」

「お前らの中でアイツは意見係か!」

「若の彼女にそんなこと言っちゃダメだな〜。」






バカ宇佐。




タイミング考えろ。





まだ優衣来てねぇし…




みんな固まってんじゃねぇか…。






俺は限りなく薄い殺気をたてて宇佐を睨んだ。





宇佐は気づいたけど、楽しそうに笑ってやがる…。






後で殺る!!





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