ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
今すぐにでも白峰を殴りたいけど…




今はハルの側にいたい。





「駿…これ、始まったばっかなんだよな?」

「…。」

「まだこうやって思い出したくないことで誰かが苦しむのか?…あたしのせいで。」

「やめろ。優衣が悪いんじゃない。」





だって、汐莉を守ってるのは宇佐だけど、宇佐だって狙われてるかもしれない…。




あんなことされたら、ケンカ強くたって勝てない。




父さんと母さんは?




あっちにいる亜衣もまた巻き込まれるかも。




組のみんなも…。





「優衣!!悪い方にばっか考えるな。」

「だけど…。」

「お前が思うより、まわりの奴らはしっかりしてる。」

「……だよ…な。」





今は信じることにしよう。





「ハルのとこ行ってくる。」

「俺も行く。」





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