ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ハルの部屋に入ると、さっきより落ち着いてるハルが寝てた。





「ハル…。」

「宇佐、ハルの容体は?」

「今は落ちついてる。急激にストレスかかったみたいだけど。」





ごめん、ハル…。




でも駿と離れたくない…。




あたしは自分勝手だな…。





「優衣。俺と宇佐、ちょっと出なきゃいけねぇんだけど、ハル見ててもらえるか?」

「あぁ。」





優しく笑った駿は、宇佐と部屋を出ていった。




にしても…あたし人の看病とかしたことない…。




なにしたらいいんだろ…。





よくわかんないから、タオルで汗を拭くのに専念。










「…優衣…か?」

「ハル…?」





夕方くらいに、ハルが起きた。




でも起き上がる元気はないみたいだ。





「悪かったな、驚かせて。」

「大丈夫。」

「若や宇佐さんは?」

「仕事。」

「そうか…。」





よかった、起きて…。




思ったより元気だし。





「…聞いたか?」

「…あぁ。悪い…。」

「いや、知ってもらうのが筋だ。」





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