ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
家出…?
◎駿



「まじであの女どうしてやろうか…。」

「宇佐、ちょっと落ち着け。」

「…駿もね。貧乏揺すりひどいよー。」





…おっと…。




でもまぁ、宇佐の怒りはもっともだな。





「とりあえず…今日はさっさと帰ってハルんとこ行くぞ。」

「だなー。」





さっさとやらなきゃいけないことを片付けて、屋敷に戻る。





「優衣、ただいま。」

「おかえり。あっ、ハルに知らせてくる。」

「俺らも行くから。」





ハルの部屋に行くと、落ち着いて寝てた。




安心。





「ハル、駿たち帰ってきた!」

「ん…。あ、お帰りなさい、若、宇佐さん。」

「そんな挨拶良いから。気分はどうだ?」

「今は…。ご迷惑おかけして申し訳ありません。」

「迷惑じゃねぇよ。」






この期に及んで周りに気を使いやがる。




ハルは素直で真面目で不器用。





「飯は?」

「今は入らないので。」

「そうか。」





でもいつものハルだから、良かった。




これでこいつがまた塞ぎ込んだら、俺は今すぐにでもリョウを殴りに行ってたな。





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