ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
それから部屋に戻った。




今日は優衣が来なかった。





優衣があんな事言うとは意外。




…しばらくそれ使って遊べそうだな〜。





そんなことを考えながら寝ようとしたら…





「おい、駿!!優衣が家出した!!」

「はぁ!?」





いきなり…どういうことだよ!?




宇佐と一緒に優衣の部屋に向かう。





部屋の戸が開いてるのは前と同じ。




だけど、もともとあまりない優衣の荷物は何も無くて、布団もキレイに畳んである。




クローゼットも机の引き出しも…なにもない。





「どういうことだよ…。」

「…。」

「なんでいきなり…!」

「駿…いきなりじゃない。一個だけ…理由があるだろ。」

「リョウ…?」





軽く頷いた宇佐。




でもなんか今は理由なんかなんでもいい。





優衣が出て行った。




俺は気づいてやれなかった。




なんか…涙とか出てきそうだ。





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