ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
あたし、亜衣とは完全に仲直りできたみたいだ。




お姉ちゃんって呼ばれるのは、慣れないけど今はイヤじゃない。





「ゆっくり考えたらいいよ。」

「うん。」

「話聞けるのあたししかいないけど。」

「充分だ。」

「なんだっけ…えっと…あ、汐莉?さん?」

「うん、汐莉?」

「教えないの?居場所。」





絶対怒ってる!




それに、宇佐と繋がってるからな。





「いい。」

「そう。…ねぇ、そんな完全に隠れなくても良かったんじゃない?」

「みんなを守るためだ。」

「…じゃあ、あとで来るね。」





手を振ってから亜衣が出て行った。




うーん…。




ヒマだからこのボロい家の探険でもしようか。





家の中を回ったり、外をちょっと見てみたりして時間を潰した。






でも思い浮かぶのは駿で…。




何してるかな、とか。




考えてるあたしは確実に駿が好きで。




やっぱり離れたくないな…。





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