ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎優衣



「お姉ちゃん、ご飯持ってきたよ。」

「さんきゅ。」





相変わらずこのボロい家にいるあたし。




最初は風邪引いて大変だったけど今は慣れてきた。




まぁ、亜衣には迷惑かけっぱなしなんだけど…。





「ねぇ、お姉ちゃん。まだ連絡しないの?」

「しない。」

「戻れって言ってるんじゃないんだよ?」

「だから、何回も言ってるだろ?敵を欺くにはまず味方から!」

「…わかった。じゃ、あたし帰るね。」

「じゃあな!」





連絡…か。




汐莉か駿にだけなら…




ダメ。




白峰が気づくかもしれない。




あいつ気持ち悪いくらい周りを見てるみたいだから。





はぁ…。




駿元気かな…。




ハルも…大丈夫かな。





「…こんなこと考えてる暇なかった!」





はやく戻りたいからはやく考えなきゃ。




バカに見えてもあたしにはこれしか出来ないから…。





結局、今日も答えは出なくて寝ることにした。





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