ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「…わかった。ホントに気持ちで埋められるか、決着つけよう?」

「そのつもりだ。あたしは今すぐでもいい。」

「ふん、いきなり大した自信ね…。…明日の放課後でどう?」

「わかった。」

「リョウ、何も仕掛けんなよ?」

「正々堂々とやれってゆうんでしょ?わかってる。そうしないとあたしが勝っても納得しなさそうだし。」





うーん…。




なんか疑ってしまうんだけど…。




まぁ、いつもの余裕な笑みはなかったから大丈夫か。





「じゃ、帰るわ。」

「誰も見送らねぇぞ。」

「構わない。じゃ。」





そう言って帰って行ったリョウ。




やっぱいつもと違う。





「余裕ねぇな。」

「やっぱ?」

「白峰の感情なんて初めてみた。」

「だな。」

「いいんじゃないですか。冷静じゃないほうが余計なこと考えないんで。」





だよな。




よし、明日で全てが終わる。




優衣に休む暇は無しだな。





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