ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
そして―





「麻野、リョウさんがカルテットのアジトで待ってる、と。」

「わかった。」





緑川が伝えにきた。





「なぁ、麻野。」

「ん?」

「…お前も頑張れよ。」

「頑張んなくても勝てんだよ。」

「調子に乗るな。勝つのはリョウさんだ。」






緑川と一緒に、カルテットのアジトに入ると、カルテットと汐莉が集まってた。





「正々堂々と…ちゃんと約束守ったから。」

「あぁ。わかってる。」





白峰にいつもの余裕の笑みはない。





「麻野さん、あなたの好きなタイミングで始めて?」

「ふーん。じゃ、レディーゴー!」





そう言ってあたしは真っ直ぐ白峰に突っ込んだ。




ちゃんと当たった!




当てれる!





「ふざけんな。」





一瞬で殴り返されたあたし。




こんなガッツリ殴り返されたのいつぶりだよ…。





それからしばらく殴って殴られてがずっと続いた。






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