ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
いきなりそんな笑顔されたら、思わず照れるだろ…。




優衣といると俺まで純粋になってく気がする。





「きゃぁぁ!ひったくり!」





ひったくり!?




いまどき、こんな真昼の街中で?




とりあえず行かないと。




俺が声の方に行こうとしたら、優衣が先に立ち上がって走り出した。




そして…ひったくりに跳び蹴り…。




ひったくりは一発でダウン…。





「まったく。はい。」

「ありがとう、あなた…高校生?」

「うん。じゃあな!」





優衣はあっという間に行って戻ってきた。




やっぱ…優衣はすげぇな…。





「はははっ!」

「駿?」

「いや、いい彼女持ったなって思って。」

「なっ、なんだよ…。」





ケンカ強くて、かわいくて。




男勝りだけど純粋で。




意地っ張りなくせに正直で。





そんなヤンキーな優衣が俺の彼女。










fin.
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