ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

それでも涙は出ねぇし、イライラするばっかだった。




すぐにヤンキーの道に走った。





「あたしは…まだ怖ぇんだ。今の両親には感謝してるし、ホントの親みたいに思ってる。だから…期待に添えなかったあたしは２人の目を見れねぇ。」






あの両親といると、あたしはあたしの性格を出してしまう。




でもヤンキーの娘なんか望んでねぇだろ？





「それによ、父さんと母さんもあたしにどこか遠慮してる気がするんだ。あたしは…娘になってあげられねぇのか…。」





かなり話した。




こんな話をしたのは、汐莉に話して以来。





恐る恐る駿の顔を見ると、あたしを見て微笑んでた。




そして、口を開く。





「お前、両親大好きなんだな。」

「なっ…!!べ、別に!!感謝してるだけだ!!」





少し笑った駿は、真剣な顔に戻った。





「正直、お前が養子だとは思わなかった。辛い過去も。ただ、１つ言えるのは、わからないくらいお前は明るくいられてるし、ホントの親子みたいだってこと。」

「は？」

「両親に話をしに行ったとき、俺になんて言ったと思う？」





なにか…言ったのか？