ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎駿



優衣にあんな生い立ちがあるとは思わなかった。




でも、本人スッキリしてたみてぇだから良かった。





つーか…





「なんで顔赤いんだ、俺は…。」





珍しくドキドキなんてしてるし…。




ってか…俺、優衣抱きしめたよな!?




なにしてんだ!!




あのとき、体が勝手に動いた。





優衣を抱きしめたいって思ったら止まんなかった。






「駿♪」

「ぅわ!?って…宇佐か…。驚かせんじゃねぇよ!!」

「いつもなら気付くのに…。ん?顔赤くね?」

「別に…。」

「…ふーん?へぇー?そうゆうこと…。」

「なにがだよ!?」

「ついに優衣にホレたか!!」

「バッ…声でけぇ!!」





俺は宇佐を殴って黙らせてる間に俺の部屋に連れてきた。






「いってぇ…。殴ることねぇじゃん…。」

「お前バカだろ!?」

「優衣ほどじゃねぇよ。」





『優衣』という言葉に反応してしまう。





情けねぇ…。





「で?抱えてるもん聞きに行ったんだろ?なんでホレちゃった?」

「泣いたんだよ…。」





俺は宇佐に優衣と話したこと、したことを正直に話した。





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