ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎優衣



乙女な表現をすると、夢みたいだ。




あたしは今、初恋が叶った。





しばらくして、落ち着いてからまた駿と話す。





「つーかさ、何で部屋に来たんだよ?」

「戻るのはや…。」

「うるせぇ!!」

「…別に。ただ両親とどうか聞きに来ただけ。」

「なんだ。」





やっぱり信じらんねぇ。




夢じゃねぇよな?





「駿ってあたしの何?」

「は?彼氏じゃねぇの?」

「うっ…。」

「自分から言い出しといて照れてんじゃねぇよ。」





意地悪そうに笑う駿。




ムカつくんですけど。





「殺っちゃっていい?」

「そんな顔で言われても怖くねぇし。つーか俺、一応ヤクザだし。」





彼氏とか、彼女とかの響きに慣れてないあたしはそれだけで顔が赤くなる。





「はは!!じゃ、もう夜遅いし、寝るわ。」

「はやく出てけ!!」

「はいはい。鍵、忘れんなよ?」





最後に頭をポンポン、ってして行った駿。




狙ってんのか、この野郎…。





さらにあたしの顔は赤くなった。





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