ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
自室に戻って和服に着替える。





つーか…優衣の彼氏になったけど、なんかお守りしてる気分なんだよな…。




まぁ、優衣にそのままでいいって言ったのは俺だけど。





…いっか。




今日の車の中ではそれっぽかったし。





つき合ってるっぽいことは、優衣が慣れてからでもいい。




優衣とはやく終わらせるつもりなんか、毛頭ねぇし。






俺はどうやらかなり優衣に本気らしい。






「若、夕飯の準備出来ました。」

「了解。ハル、優衣頼むな。」

「もういるし。」

「は?」





襖を開けると、ハルの隣に優衣が居た。




イタズラしましたって感じの顔だな。





「驚いたか?」

「まぁ…。」

「あたしもメシの準備手伝ったんだぞ!だから、ついでに呼びに来た。」

「優衣が?料理出来んのか?」

「ちょっとな!」





照れたように笑った優衣。




意外だ…。





今のは…やられた。





心掴まれました…。





「行くか。」

「おぅ!」





優衣って俺の弱点かも…。






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