ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
誘拐事件!?
◎優衣



目が覚めた。




普通にいつもの部屋の天井が見えると思ってた。




でも目を開けたら違う場所にいる。





「ここどこ…っ…頭いてぇ…。」





目の前に広がるのは、見たことない地下みてぇなとこ。





起きあがろうとしたけど、手足を縛られててムリ。






「んだよ…誰かいねぇのか!?」





返事なし。





なんでこんなことになってんだ…?





確か…今日は誰も迎えにこれないって言われて…。




久しぶりに歩きだ〜って思ってて…。




帰り道に…。





そうだ、後ろから薬をかがされたんだ。




頭が重くなって…。






あれ?




じゃあこれって…誘拐?






「起きたか。」

「…誰?」





考えてたら、ドアが開いて知らない男が1人入ってきた。





「初めまして、山寺駿の女の…麻野優衣さん?」





こいつ…駿の敵か?




意外と冷静にまわってるあたしの頭に感動。





「だから、誰だっつの。ってか、ここどこ?」

「さすがヤクザの女。威勢がいいな。」





全く質問に答えようとしねぇ。





こいつバカか?





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