ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
戦ってほしい…。




俺と戦いたい奴?





「でも相手はバカね。だったら電話で『優衣はここにいる。探せ。』って名前付きでいった方がはやく見つけてもらえるのに。」

「バカ…。」

「そういうバカは、たいてい真っ正面から向かってくるの。でも何度も跳ね返されてついに誘拐。」





バカで何度もきてて…俺と戦いたい敵対してる組…。





「…!門倉か…!」

「多分合ってると思う。」

「お前マジで頭いいな!」

「知ってる。」





出てる組員全員に、一旦帰ってこいと電話。





「おし、全員だな。」

「あぁ。」





俺は立ち上がってみんなの前に立つ。





「標的は門倉組!門倉に関係のある施設を全部捜索だ!優衣が居そうだと思ったら突入しないで全員集めろ!それから突入だ!」





俺のその声で、みんな気合いが入った。




よし、待ってろ優衣!





「ちなみに、今回ヒントをくれたのはコイツだ。優衣のダチの河原汐莉。」

「はやく…優衣を見つけて。」

「よし、行くぞ!!」





みんな一斉に玄関に向かった。





「若!」

「ハル。」





また今回も待機のハル。




その顔には決意があった。





「どうした?」

「俺も…行きます。」

「…。」

「未成年だからって言うんですよね?でも…優衣は妹みたいな存在です。だから…若がダメだと言っても…行きます。」





初めてハルが俺に逆らった。




それが嬉しかった。





「わかった。ハル。今回からお前は現場だ。」

「……はい。」





俺はハルと一緒に屋敷を出た。






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