ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「アイツなら見つけだすだろ。」

「お前1人で来てんのか?」

「んなわけねぇだろ。」





まぁ、だろうな。




つーか腹減った。





駿どうしてっかな…。




絶対探しまくってるよな…。




迷惑かけちまった。






そのとき、ドアが開いた。





「ヨウさん!山寺が、風林火山で来ました!」

「やっと来たか…!とりあえず、出来るとこまで数減らせ!何人かはこっちこい。」






ドアの向こうで戦ってる声がしてる。




門倉組の奴らが何人か来て、あたしを立たせた。





こっちに近づいてくるケンカの声。






そして…。






「優衣!!」

「駿…!」

「やっと見つけた…。」

「…おせぇよ…。」





優しく笑う駿は、いつも通りで、安心した。





駿の後ろから、宇佐、ハル、龍、宝、八雲が来た。





ハルまで来てくれたんだな…。






「そこまでだ!それ以上近寄んな!近寄ったらこの女の首、切りまーす。」

「ちっ…。」






あたしの首の近くに刃物がある。




マジ…卑怯…!






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