ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
屋敷に帰って自室に戻る途中、龍と宝と八雲に会った。




駿はいなかった。





「優衣ちゃん、誘拐事件以来やなぁ?元気しとった?」

「あぁ、うん…。」

「今日もケンカしてきたのか?ここ、ケガしてる。」

「え?あ…。」





龍に指を差された頬には確かに傷があって…。




気づかなかった…。




あたしも、汐莉も…。





「毎日ケンカ三昧か?駿が心配するぞ〜。」

「龍うるさい!それに今日のケンカは2日ぶりだ!」

「ははは!」





まったく!





「ねぇ、そっちの方がアンタらしい。」

「え?八雲、どういう意味だよ?」

「なんか悩んでるっぽかったから。」

「そっか…。ありがとな!」

「悩んでた方が静かだけどね…。」





うん、ちょっと気が晴れた。




確かに、あたしらしくもないし。




汐莉に直接聞かなきゃわかるわけもねぇし。





悩んでても仕方ねぇよな!





龍たちもたまには役にたつんだな。






「マジで助かった!ありがとな、龍、宝、八雲!じゃ!」

「ほなな〜♪」

「じゃあな!」

「二度と俺の前に現れないでよね。」






それから部屋に戻った。




やっぱ気になる。




だから、明日直接聞く!




あたしが悪いんだと思うから。






でもとりあえず…。





眠いから寝る。






あたしは夕飯まで寝ることにした。






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