Miracle
「すいません!あたしが悪いんです」
梓は慌ててKAZUに頭を下げた。
「YUとは何の関係も無いんです!」
「いいって!それより何でお前、骸骨のぬいぐるみ風呂場に何か置いてるんだよ!」
『ちょっ!お前言う…』
「あっそうか。洗ってたのか!」
「えっ?」
「あれ、いっも抱いて寝てるんだよな!」
『あーぁもう……』
秘密をバラされてしまい恥ずかしくなって手で顔を覆った。
「そうなんですか!それあたしが誕生日にあげた物なんです!」
『そんな事いいから早く乗れ!』
「やだーまだ話たいし」
『運転手さん行ってください』
「KAZUさんバイバーイ!」
窓から身を乗り出し、手を振りながら二人に別れを告げた。
もうこんな夢の様な事はないかと思っていた。
でも、再び梓に夢の様な出来事が訪れる。
あと、史上最悪の事も今同時に起きていた。