サクラの季節に。





「はよーっ、海千っ!  あ、美生ちゃんもおはよーっ!」


「おはよう、礼(れい)くん」


「…あれー? 美生ちゃん、目ぇ腫れてない?」


「…っ……」



礼くん…鋭いよ…


眠れなくて、目が少しだけ腫れてるのに、気付いてるなんて…、

なんでなの?



「れーい、お前あんまサクラに寄んな。
サクラ、男慣れしてねーんだから」




ワイワイと、目の前で騒ぎ出す二人。


…ちょっと、羨ましかったりして。




< 12 / 30 >

この作品をシェア

pagetop