サクラの季節に。





海千の表情がうまく読めない。


………もしかして、礼くんとのこと……。



…やっぱり、嫌…だよね…


さっきまで、違う男の人と一緒に居たんだもんね…。



嫌に決まっ――――






















「俺も」


ずっとずっと、聴きたかった――。



その言葉は、彼の腕の中で聞いた。





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