サクラの季節に。





いつも歩く学校への道も、
真っ白く塗られれば、誰も歩かない、まっさらな所を歩きたくなる。


2.15

あたしの心はぐにゃぐにゃと、揺れている。




―――――


通り過ぎたコンビニ。

…ここは、いつも海千がお弁当を買う所。



だから、先を歩くあたしを見て、





「―――サクラっ!」





…ほらね。

やっぱり、あたしを呼ぶ。





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