だけど君が愛しくて
date*:MEMORIES
四月────
慣れない道を、慣れない身なりで、浮ついた足取りで歩いていく。
ふと空を見上げると、絶好の雲一つない晴天。
歩いていくうちに、段々と同じ様な、
慣れない身なりで、同じ方向に向かって歩いていく人の声がざわざわ聞こえてくる。
「あっ!!憂♪♪」
その声に反射的に振り返る、少し茶色っぽいロングの髪を毛先だけゆるく巻いた、1人の女子生徒。
「入学式って緊張するよね!!朝から憂に会えてよかった」
そう言う友達に、にこっと微笑む。
「ぁたしも♪詩歌と学校一緒にいけてよかった!」
初めての制服で、バスやら電車やら乗ってる時もど緊張して、気が気ぢゃなかったンだ。