だけど君が愛しくて


でもでもっ、こんな意地悪ばっかじゃなくて、可愛い時もあって‥





キーンコーンカーン‥


「憂ばいばーい♪」

「ばいばいっ☆」



ぁたしの通学路は、学校の裏門を通れば近道。

その日も裏から帰ろうとしてたんだ。


そしたら


「‥‥先生、何してるの??」

「ぅわっ!! びびった‥なんもしてナィ」


「えぇ~ 後ろに隠してるの、何??」


「何言ってンだよ、何もいないって!!」



「‥いない??」

隠してるのが物だったらいないなんて言わないよね!!


「‥‥‥持って、ない」


「あっやしー!! 先生、あっ!!西先生がっ」


「えっ!?」


西先生とは、学校一怖いって噂されてる先生。


まんまと引っ掛かった先生は、後ろにいる、その子をあらわにした。



「‥‥‥‥子猫??」



「‥‥‥可哀想ぢゃん。俺が見つけたからには飼えねぇけど面倒みるしかねーし‥‥」


先生のおっきな両手にまるく収まって隠れてたのは、真っ白な子猫だった。



「‥プッ‥‥先生可愛い~」





あの時の、いつもの先生とのギャップにはキュンってきた。


だって先生どんどん顔が赤くなるんだもん。




多分、どんな生徒よりも先生の良いとことか意外なとこも知ってるのは、ぁたし。

だけだと、思う。




今でも、そう思っててもイィかな??


信じててもイィ??


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