だけど君が愛しくて
栗山憂[クリヤマ ウイ]
高校1年なったばっか。
詩歌こと、桐谷詩歌[キリタニ シイカ]
とは、中学からの友達で、部活も一緒で詩歌は副部長をしていた。
「違うクラスだったらどぉしよー!!ぁたし即病むよ!」
「詩歌さぁ、ンなこと前も言ってなかったっけ??で、結局すぐ友達作って‐」
「えーそんなことないょ、ってかそれ言うなら憂もだし!!」
笑いながら玄関に向かうと、紙が配られていて、それにクラスが書いてあるみたいだった。
早速もらい、自分の名前を探す。
「「Dだ」」
ほぼ同時に、タイミングよくハモった。
「うそーっ!!!!やばい♪めちゃ嬉しい★」
まさか詩歌と同クラになるなんて思ってなかった!
ぱっと見誰がD組にいるかとか全然分かンなかったけど、詩歌がいるからいっか♪♪
1年のうちはなんとかなる☆
それから1年生は各教室に行った。
入学式らしく、黒板なんかには先輩からのお祝いメッセージが書いてあった。
担任が来るまで自由にしゃべったりして過ごした。
席は、名前順だから詩歌と前後で、ほんとに運いいなって思った。