だけど君が愛しくて
思い出に浸っていると、いつの間にかバス停まで来ていた。
「あっ!!ごめん、ぁたし買い物ぁるからまたね!」
「あ、まぢ~??遊びたかったぁ」
詩歌が残念そうに言う。
「ごめんっ、今度埋め合わせするぅ」
「そん時なんかおごってね」
ニカッと笑う詩歌。
「はいはい」と軽く流して、詩歌と別れる。
赤ペンとか青ペンがきれてるんだ。
そのままラゾーナに向かう。
平日のラゾーナは、人気が少ない。
でも真新しい制服を着た高校生らしき人達が結構いた。
みんなこんな地元から色んな高校に行ったんだなぁ。
一人一人が違う制服を着てるのを見ると、高校っていっぱいあるんだって思う。
私立の高校選び、大変だった。
結局受かったから行かなかったけど。
ふと目の前を1組のカップルが通り過ぎる。
「‥さっさと済ませちゃお‥」
ぁたしは行き付けの、文房具やコスメ、日常品など幅広く扱っているお店へ早足で行った。